妊娠期間中の検査の技術の進歩によって、お腹の中の赤ちゃんの様子やママの体の健康状態がより詳しく診断できるようになってきました。自然分娩で少しでも問題が起こりそうな場合には、赤ちゃんとママの安全を第一に考え、お腹を切開して赤ちゃんを取り出す帝王切開術が行われることが増えています。
厚生労働省の発表によると、2023年の統計では5人に1人以上(23.0%)が帝王切開で出産しており、帝王切開はいまや、一般的な出産方法といえるでしょう。
帝王切開は、赤ちゃんやママの体を守るための出産方法です。出産時の安全性は高いのですが、それでもやはり外科手術なので母体への負担は自然分娩に比べて大きく、回復に時間がかかります。
私たちの体は、コラーゲンを作り傷ついた皮膚を修復していきます。しかし、コラーゲンが作られすぎてしまうと、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)や、ケロイドとなり一生悩まされることになります。かゆみや痛みも伴い、生活に支障をきたすことも。
そうなった皮膚をキレイに戻すには、長い年月をかけて薬で治療したり、再発するリスクや費用を覚悟して外科手術を行ったりと、簡単ではありません。
このようなコラーゲンの過剰産生で形成される肥厚性瘢痕・ケロイドは、帝王切開術や開腹・開胸・腹腔鏡手術・甲状腺手術などで現れやすいことがわかっています。実際に、帝王切開で出産した人を対象にした調査で、3人に1人が肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)やケロイドになっていたという報告があります。
コラーゲンが作られすぎるのを予防・治療する方法はいくつかあります。塗り薬や飲み薬、注射などの方法がありますが、授乳中のママにとっては、薬の副作用や母乳への移行も気になるところです。
また、肥厚性瘢痕・ケロイドは、手術後数か月たってから現れてくることもあるため、傷あとケアは何か月も続けなければなりません。手軽にできるケア方法も大切です。
代表的なケア方法が、シートやテープを傷あとに貼るケアです。なかでもおすすめなのが、Lady Care(レディケア)のようなシリコーン製のシートです。
テープよりも費用はかかりますが、クッション性のあるシリコーンゲルシートでしっかり優しく傷あとを保護します。
Lady Care(レディケア)は医療用の上質なシリコーンを使用しており紙製のテープよりも肌に優しいため、かぶれるリスクが低いのもうれしいところです。
赤ちゃんのお世話が優先の忙しい毎日かと思いますが、ママの傷あとを守るセルフケアも忘れずに続けましょう。